家でジャムづくりをする際に、必ず出てくる「煮沸消毒」という工程。よく聞くけど、めんどうくさいんじゃないかとジャムづくりのハードルが高くなっていることもありますよね?
でも、以外と簡単な手順で煮沸消毒はできることをご存じでしょうか。本記事では、ジャム作りの工程に必要不可欠な煮沸消毒の基本のやり方をご紹介していきます。
そもそも「煮沸消毒」とは
煮沸消毒とは、沸騰したお湯で一定の時間、調理器具などを入れることで、雑菌を死滅させる昔ながらの消毒方法のことを言います。
ジャムなどの長期保存を目的とする容器や、赤ちゃんの哺乳瓶などを消毒する際に用いられる方法です。
今回は、ジャムを保存する際の手順としてご紹介しますが、方法さえ覚えておけば哺乳瓶や布製品などを消毒する際にも基本は同じ方法で消毒を行うことができます。
煮沸消毒できる容器
煮沸消毒ができる容器の種類ですが、保存容器などガラス製の瓶や、布製品は可能です。プラスチック容器も100度以上の耐熱があれば可能ですが、容器が変形する可能性もあるので、必ず何度までの耐熱かを事前に確認しておきましょう。
煮沸消毒の方法
煮沸消毒と聞くと、なんだかめんどうくさそうに聞こえるかもしれませんが、やり方は意外と簡単です。
以下のステップを踏んで、ジャムづくりにかかりましょう!
- 大き目の鍋を用意し、(あれば清潔な布巾を底に敷く)たっぷりと水を入れる
- 水の状態から煮沸消毒したい保存容器をフタと別々にして沈める
- 沸騰したら、火を弱めて15分程度煮る
- 火を止めて、清潔なトングなどで保存容器を取り出す
- 口を下にし、清潔な布巾などの上で乾燥させる
底に布巾を敷いておくことで、消毒の際に底に瓶があたって割れるのを防止してくれる役目があります。
また、大きな瓶を煮沸消毒する時は、瓶全体が被らないこともあると思います。そんな時はおたまなどで全体に熱湯がいきわたるように上からけかてあげたり、瓶をときどき回転させながら消毒するのがオススメです。
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煮沸消毒のタイミング
ジャムづくりをする際に煮沸消毒するタイミングですが、ジャムづくり中に行う場合は、ジャムを煮詰めている間に行うのが効率が良いでしょう。(以下の基本のジャムの作り方のSTEP9)
煮沸消毒後、すぐに保存しない場合は、乾燥させて清潔なポリ袋などに入れて保管しておいたものを利用することも可能です。
基本のジャムの作り方
- 果物は軽く荒い、ヘタのあるものは取っておく
- 果物が大きい場合は半分など適当な大きさに切る
- 鍋に果物を入れ、砂糖の半量をまぶし1時間程度置きます
- 果物から水分がでてきたら鍋を火にかけ弱火~徐々に沸騰するまで加熱します
- 沸騰したら火を弱めそのまま5分弱火で煮詰めます
- 果物が柔らかくなったら残りの砂糖を入れます
- さらに沸騰してきたら火を弱めさらに5分煮詰めます
- 火を止め、15分程度そのままにし果物と砂糖をなじませます
- その間に保存用のガラスの瓶とフタを外した状態で沸騰したお湯に入れ煮沸消毒します
- 強火で加熱し沸騰したらレモン果汁大さじ3を入れます
- 表面に浮いてきた泡をすくいジャムは完成です
- 煮沸消毒したビンに熱いうちにできたジャムを入れます
- 1時間程度冷ましたら出来上がりです!(保存は冷蔵庫がベストです)
ジャム作りに大切な保存容器の煮沸消毒の方法 まとめ
煮沸消毒は昔からある消毒方法の1つで、長期保存するジャムづくりでは、必ずしなければいけない工程です。やり方が分からないからめんどうくさいと思っていた方もいるかもしれませんが、実は意外と簡単なステップでできてしまいます。
煮沸消毒をすることで、安全に長期間の保存が可能になるので、この機会に覚えてジャムづくりにチャレンジしてみたいですね!