赤ちゃんや子どもに、初めてジャムを与える時、ふと市販のものを与えて良いものか、何歳からどの程度の量を与えれば良いのか迷ったことはありませんか?
今回は、以下のような点にポイントを絞りながら、赤ちゃんや子どもにはいつからジャムを与えて良いのかご紹介していきます。
- 何歳から市販のジャムを与えて良いの?
- どのくらいの量をにすれば良いのかわからない
- はじめて与える時のジャムはどんなものを選べば良い?
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ジャムを与えて良い年齢
ジャムには低糖度のものも最近では豊富にありますが、お砂糖が使われているので、離乳中期までの赤ちゃんは肥満や虫歯の原因にもなってしまうため、食べさせない方が良いとされています。
離乳後期(9カ月~11ヶ月)の赤ちゃんであれば、市販のジャムを与えても大丈夫なようですので、初めてあげる時の目安にすると良いでしょう。
与えるジャムの適量
とはいえ、離乳後期から大人が摂る量と同量のジャムを食べていては糖分の摂りすぎになってしまいます。離乳後期~完了期、幼児食を食べる頃まで段階的にあげる量を増やしていくと良いそうです。
- 離乳後期(9~11カ月ごろ):小さじ1/4程度
- 離乳完了期(1才~1才6カ月ごろ):小さじ1/2程度
- 幼児食:小さじ1程度
また、パンなどにジャムをつけて与える場合は、パン自体の甘味が少ないものを選ぶのがおすすめです。
赤ちゃんに初めて与えるジャム選びのポイント
では、実際にはじめてジャムを与えるとなった場合、市販のたくさんある種類のジャムの中から、どのようなものを選べば良いのでしょうか。
糖分が控えめなもの
前述した通りですが、糖分の摂取になれていない赤ちゃんは、一度甘いものを与えるとクセになってしまい糖分がないと食べてくれなくなるということも考えられます。
そのため、健康と成長のためにも低糖度のものやお砂糖が入っていないジャムを選びましょう。
酸味が少ないもの
ジャムは、果物に含まれる「ペクチン」と、レモン果汁などの「酸」によってとろみがつきます。そのため、ほとんどのジャムに酸味が感じられます。
赤ちゃんにはじめてジャムを与える場合、酸味に慣れていないため、柑橘系の果物のジャムは避け、いちごなど酸味が少ない果物のジャムを選びましょう。
果肉が小さめのもの
市販のジャムの種類は、スーパーにいくだけでも何十種類もありますよね。その中でも、初めてジャムを与える時は、果物の果肉がゴロゴロと入っているものは避けましょう。
赤ちゃんの喉につまる危険性があるため、できるだけ果肉が小さくなっているものを選ぶのが良いでしょう。
添加物が入っているジャムについて
市販のジャムであれば、必ず原材料がラベルに表記してあります。ジャムの原材料に必ず記載されている「ペクチン」というものは、果物本来に含まれる成分なので毒性はありません。
それ以外に、「保存料」「着色料」「香料」などと書かれている場合もありますが、以下の引用から「無添加」と表示されていても、定められたルールがないため一概に食品添加物が危険で無添加のものが安全とは言えないようです。
最近、無添加という表示の食品をよく見かけますが、無添加表示には行政で定められたルールがないことをご存知でしょうか。「保存料不使用」と表示しながら、それ以外の食品添加物で代替している場合があることを知らない消費者も多いのではないでしょうか。「無添加」や「保存料不使用」と書かれているだけで「体にいい食品」と誤解している方も少なくないと思います。食品添加物が入った食品より無添加食品の方が安全という考えに、科学的な根拠は何もありません。私たち消費者が「食品添加物=不安なもの」と決め付けてしまったり、「無添加=安全なもの」と信じてしまうことが、紛らわしい表示をつける企業の行動を助長しているのだと思います。
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それでも食品添加物が極力使われていないジャムを与えたいという場合は、実際に家庭で手作りするのが良いでしょう。食べさせたいジャムにする果物を、まずは単体で与えてみて、問題なければその果物を使って手作りしてみるのが良いかもしれませんね。
まとめ
赤ちゃんに初めてジャムを与えるのは、離乳後期(9~11カ月ごろ)から少量ずつ与えていくのが良いでしょう。ジャムを選ぶ時は、できるだけ糖分と酸味が少ないものにし、赤ちゃんの喉につまらないような果肉の小さいものを選びましょう。
食品添加物の入っていないものであっても、表記のルールが定められていないため、無添加ということだけで安心・安全をはかることは一概には難しいとされているので、どうしても心配な時は手作りジャムをあげてみるのが良さそうです。