パンのお供の代表格と言えば、ジャムですよね。でも、スーパーなどで「コンフィチュール」と表示のあるものや、詳しくは分からないけど「コンポート」も同じものと認識していませんか?
今回は、混同しがちな「ジャム」「コンポート」「コンフィチュール」の違いをご紹介していきます。
「ジャム」「コンポート」「コンフィチュール」それぞれの特徴って?
それぞれの特徴については以下の通りです。
ジャム
ジャムは、糖度が40度以上のものを指し、果物や果汁に砂糖を合わせ煮詰めたもので、英語の「詰め込む」「押しつぶす」という意味がジャムの語源となったとされています。
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コンポート
コンポートは、ヨーロッパの伝統的な保存方法を指し、その中でも果物を砂糖やアルコールで煮詰めたものが一般的に認識されているのではないでしょうか。
果物の形を崩さないように煮詰めるのが特徴で、できあがりの形も本来の果物がなにか分かるような状態です。
コンフィチュール
コンフィチュールはフランス語の「コンフィ」という調理方法が語源となっており、フランスの製造規格基準において糖度は55度以上と定められています。
また、コンフィチュールの作り方として砂糖で果汁を浸してから果肉を漬け込むのが一般的なため、果肉の形が少し残ります。
「ジャム」「コンポート」「コンフィチュール」の違いって?
では、3つの違いはどのような点にあるのでしょうか?
糖度の違い
明確に糖度が定められているのは日本では「ジャム」の40%のみとなり、コンポートやコンフィチュールは果実に対して一般的に10~20%されていますが、ジャムのように定義づけられてはいないようです。
果実の状態の違い
それぞれの作り方にも違いがあるため、果物を使用するのは同じですが、できあがった時の果実の状態は違ってきます。
「ジャム」はほとんど果物の原型がなくなるほどに詰められていますが、「コンフィチュール」はジャムのような状態のところや果肉が残ったものと混ざっています。
また、コンポートでは果物の形を崩さないように煮詰めるのが特徴のため、果物の形状がほとんどそのまま残った状態でできあがります。
まとめ
「ジャム」「コンポート」「コンフィチュール」は、一見似ているようで糖度や果物の形状に違いがあることがわかりました。
パンであれば塗りやすい「ジャム」や「コンフィチュール」、アルコールが入っているコンポートはデザートの付け合わせなど、食べるシーンに合わせて3つを使い分けてみてはいかがでしょうか?