
パンのお供と言えば、ジャムですよね。「ジャム」はよく耳にする言葉ですが、ジャムを買おうとしたらラベルに「コンフィチュール」と書かれていることがあったなんて経験はありませんか?
「ジャム」と「コンフィチュール」、見た目は同じなのにどうして名前が違うのでしょうか?今回はその違いをご紹介していきます。
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ジャムとコンフィチュールの違い
ジャムとコンフィチュールにはいくつかの違いあります。以下で1つずつご紹介していきます。
語源の違い
英語が語源のジャム
ジャムはJamと表記され、語源は英語の「押しつぶす」「詰め込む」からきています。
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フランス語が語源のコンフィチュール
一方、コンフィチュールの語源はフランス語の「コンフィ」、フランス料理の調理法からきています。
「コンフィ」とは、食材の風味を良くし”保存性を上げる”ことのできる砂糖や油などに食品を浸した調理技術の総称になります。
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製造工程の違い
コンフィチュールはコンフィという調理方法から来ていることからも分かるように、ジャムの製造工程とは少し違ってきます。
コンフィチュールは、砂糖で果汁を浸してから果肉を漬け込むのが一般的です。一方でジャムは果肉をしっかりと煮詰めてからとろみを出すため、製造の工程が異なります。
糖度の制限の違い
では、実際の味や内容には違いがあるのでしょうか?実は、ジャムとコンフィチュールではそれぞれ何度以上といった糖度が設けられています。
ジャムは日本農林規格で40度以上、コンフィチュールはフランスの製造規格基準において糖度が55度以上でなければいけないとされています。(日本での明確なコンフィチュールの糖度は定められていません)
そのため、一見似ているジャムとコンフィチュールですが、コンフィチュールの方が糖度が高いため味にも違いがでてくるのです。
まとめ
日本では、ジャムとコンフィチュールを同等の意味で使っていることが多いですが、以下のような明確な違いが存在します。
- 語源
- 製造工程
- 国で定められている糖度の違い
スーパーなどで手にとる時は、名称を確認してみるのも良いかもしれませんね。