パンのお供として「スプレッド」という言葉をよく耳にしますが、「ファットスプレッド」というものも在るのをご存じでしょうか?
本記事では、「ファットスプレッド」とは一体どういったものなのか、どういった特徴があるのかご紹介していきます。
ファットスプレッドとは?
ファットスプレッド (fat spread) は、油脂を主成分とするスプレッド(食用の塗り物)の一種である。
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日本農林規格(JAS)のファットスプレッド
日本農林規格(JAS)では、マーガリン類に属するもののうち、食用油脂の割合が80%未満のものをファットスプレッドと呼び、80%を超えるものをマーガリンと呼びます。
日本で家庭用のマーガリンとして販売されているものの多くはファットスプレッドです。
「マーガリン類」の中には「マーガリンと」「ファットスプレッド」が含まれていて、その総称を「マーガリン類」と言います。
日常的に口にしているマーガリンは、実は「ファットスプレッド」という名称だったということになりますね。
ファットスプレッドの特徴とは
マーガリン類の中でもマーガリンとファットスプレッドに分かれますが、ファットスプレッドの特徴とはどのようなものなのでしょうか?
油脂を含む割合
ファットスプレッドの特徴の1つとして、油脂を含む割合が80%未満のものと決められています。
マーガリンに比べると油脂を含む割合が少なく水分の割合が多いため、パンにも塗りやすくなっているのが特徴です。
フルーツやチョコ味をつけることが許されている
ファットスプレッドには、風味原料と呼ばれる果実や果実加工品、チョコレート等の味をつけることが許されています。
そのため、商品のパッケージにも「ファットスプレッド」の表記がされています。同じようにマーガリンには「マーガリン」と記載があるので、スーパーなどで意識して確認してみるのもいいですね。
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ファットスプレッドの名前の由来
英語での表記はFat Spread(ファットスプレッド)。Fatは「太った」という意味ですが、ファットスプレッドの名前の由来としては「脂肪」を指しています。
また、Spreadは「パンやクラッカーに塗るもの」という意味から「ファットスプレッド」という名前がついています。日本ではマーガリンやバターほどは馴染みのない言葉かもしれませんね。
まとめ
ファットスプレッドとは、マーガリン類の中の油分が80%未満のものを指しすため、その分水分が多くマーガリンやバターよりもパンなどに塗りやすくなっています。
また、フルーツやチョコなどの風味を加えることが許されているのがファットスプレッドの大きな特徴です。ご家庭にあるマーガリンも表記を見るとき「ファットスプレッド」と記載があるかもしれませんね。