いただきもののフルーツなどが大量に手に入った場合、ジャムにして楽しんでいるという方も多いのではないでしょうか。
その際、入れ物はどのようなものに入れていますか?今回は、手作りジャムの保存に向いている容器・入れ物についてご紹介していきます。
販売しているジャムの容器・入れ物に「瓶」が多い理由
瓶は密閉性があるため、真空状態になり菌やカビが発生しにくい状態にすることができます。
そのため、スーパーなどで手に入るジャムは、ほとんどが瓶詰めの状態で売られています。確かに、プラスチックに入ったジャムは見たことがありませんよね。
売り物のジャムの容器や入れ物に瓶が多いのは、ジャムを長持ちさせ、より美味しい状態でわたしたちの手もとに届くようにと、ちゃんとした理由がありました。
手作りジャムの保存におおすめの容器・入れ物
では、自宅でジャムを作った場合にもお店と同じような容器・入れ物で保存するのが望ましいのでしょうか?
その答えは、ジャムの保存期間によって異なります。手作りジャムの冷蔵での保存期間は、入れ物に入れて一度封をすれば、1年ほどもちます。そのため、すぐに食べない分に関しては、販売されているジャム同様、煮沸消毒した瓶に入れるのがおすすめです。
すぐに消費してしまう分は、プラスチックの容器などで大丈夫ですが、糖度が低いものに関しては1週間~10日くらいで使い切るようにしましょう。
手作りジャムの保存に向いていない容器・入れ物
あまりないとは思いますが、アルミ製の容器や入れ物でジャムを保存しようとすると、ジャムに含まれる「酸」によって、容器が酸化してしまうため、ジャムの保存には向いていない入れ物になります。
1週間~10日程度の期間であれば、ジップロックなどチャックのついた袋に入れて冷凍保存することも可能です。容器がない!という場合には、アルミのものよりもそちらを選ぶようにしましょう。
手作りジャムの保存期間
販売されているジャムの場合、未開封であれば約2年ほど持つとされていますが、手作りジャムの場合、瓶の煮沸消毒や密閉がうまくいっていない可能性もあるため、保存期間は短くなってきます。
一度も開封していない場合
冷蔵庫での保存で約1年間ほどもちます。
一度開封してしまった場合
- 糖度50%以上:2週間
- 糖度50%以下:1週間~10日
時間が経つと色や味がおちてくることがあるので開封済みのものは早めに食べきりましょう。また、湿度の高い季節にはジャムが傷みやすくなるため、梅雨や夏はカビが生えることもあります。
カビの生えたジャムは表面や瓶の口あたりに白や緑色のふわふわとしたカビがみられ、取り除いても菌がジャムの中までいきわたっている可能性が高いのでカビの生えたジャムは食べないようにしましょう。
まとめ
手作りジャムの容器・入れ物には、販売しているものと同様、長期保存したい場合は煮沸消毒をした「瓶」に入れるのがおすすめです。
大量に作ってしまい「瓶が足りない」という場合は、10日以内に食べきれるものは冷蔵または冷凍でプラスチックの容器やジップロックなどに入れて保存しておきましょう。