お家時間も増え、家でお料理やお菓子作りを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
季節の果物を使ったジャムは、スーパーで買うものとは一味違って自分好みの甘さや固さにすることができます。でも、ジャム作りの時に気になるのが使用する「砂糖」。
砂糖にもいろいろ種類があり、どれを使えばいいのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?本記事では、初めてのジャム作りにも役立つ、ジャム作りに適した砂糖の種類についてご紹介していきます。
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ジャムとは
「ジャム」とは、砂糖が水分を抱え込んでその腐敗を遅らせるという性質を利用し、フルーツの果実や果汁に重量比10%から同量程度の砂糖や蜂蜜を加えて加熱濃縮し保存可能にした食品です。
また、日本農林規格によると、糖度が40度以上のものが「ジャム」と定義されているようです。もっと詳しく知りたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事「ジャム」とは一体どういうもの?ジャムの歴史や名前の由来について
基本のジャムの作り方
ジャム作りは難しい...と思っている方も多いと思いますが、意外と用意するものも少なく手順も簡単です!
ただ、瓶を煮沸消毒したりというところが少し手間と感じる方はいるかもしれません。煮沸消毒の方法について詳しく知りたいという方はコチラの記事を参考にしてみてくださいね。
材料(できあがり1000g)
- 果物(お好みで):800g
- 砂糖:600g
- レモン果汁:大さじ3程度
作り方
- 果物は軽く荒い、ヘタのあるものは取っておく
- 果物が大きい場合は半分など適当な大きさに切る
- 鍋に果物を入れ、砂糖の半量をまぶし1時間程度置きます
- 果物から水分がでてきたら鍋を火にかけ弱火~徐々に沸騰するまで加熱します
- 沸騰したら火を弱めそのまま5分弱火で煮詰めます
- 果物が柔らかくなったら残りの砂糖を入れます
- さらに沸騰してきたら火を弱めさらに5分煮詰めます
- 火を止め、15分程度そのままにし果物と砂糖をなじませます
- その間に保存用のガラスの瓶とフタを外した状態で沸騰したお湯に入れ煮沸消毒します
- 強火で加熱し沸騰したらレモン果汁大さじ3を入れます
- 表面に浮いてきた泡をすくいジャムは完成です
- 煮沸消毒したビンに熱いうちにできたジャムを入れます
- 1時間程度冷ましたら出来上がりです!(保存は冷蔵庫がベストです)
ジャム作りに適した砂糖の種類とは?
砂糖といえど、今やたくさんの種類がスーパーでも並んでいます。レシピ本に書いてある「砂糖」とは、どの種類が最適なのか、また、砂糖の種類が指定されているけれど、家にあるものでも代用が可能なのでしょうか?
グラニュー糖
お菓子作りやジャム作りでは「グラニュー糖」を使うのが一般的とされており、海外で砂糖と言えばグラニュー糖を指します。
グラニュー糖はキメが細かいので材料にも混ざりやすく、コクも少なくサラッとした甘さでジャム作りにも向いています。
上白糖
上白糖は、さとうきびやてんさいから作られており、不純物やミネラルを取り除き、最後に転化糖というものを加えることでできます。この「転化糖」を加える前が実はグラニュー糖なのです。
上白糖1つあれば、どんな料理にもオールマイティーに使え、日本では基本的な砂糖としてどのご家庭にもあるのではないでしょうか?
もちろん、ジャムを作る時のお砂糖として用いることも可能ですが、グラニュー糖を使用したジャムの方がさらっとした味わいになります。
三温糖
三温糖とは、上白糖やグラニュー糖を作るときに精製した糖蜜を、加熱しカラメル化して作られるお砂糖のことで、和食に使われることが多く、上白糖よりもコクや香ばしさがあり、煮物や照り焼きとの相性が良いです◎
茶色い色は、カラメル化した色なので、ミネラルが多く含まれているための茶色ではありませんので勘違いしないように気をつけましょう。
ジャム作りの砂糖としても用いることはできますが、コクや香ばしさがあるため、ジャムに香りや色が移ってしまう場合があります。
上記のどのお砂糖でもジャム作りに用いることは可能ですが、果物本来の色や味を楽しみたいという場合はグラニュー糖がおすすめです。
家にある砂糖で代用しても大丈夫?
上記でお伝えしたように、どのお砂糖でもジャムづくりに用いることはできます。
そのため、どのご家庭にある「上白糖」はもちろん、「三温糖」しかないといった場合でも、家で消費するだけなら色移りなどを気にしなければ代用が可能です。
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まとめ
結果、ジャムを作る時に使う砂糖は、どんな砂糖でも作ることはできます。ですが、香りや色移りがなく、果物本来の色味や香りを楽しみたいという場合は、精製度の高い「グラニュー糖」が適しているようです。
家にグラニュー糖がない!という場合は、日本で一般的とされている白砂糖の「上白糖」を代用するのが良さそうです。