
スーパーで同じコーナーにあるバターとマーガリン。見た目にはどちらも同じで何の違いがあるのだろうと思うこともよくありますよね。
そして、目に見える違いと言えばこの2つの値段。どうしてバターはマーガリンより値段が高いのでしょうか。本記事で詳しくその理由をご紹介していきます。
バターがマーガリンより高い理由
見た目には同じに見えるバターとマーガリンですが、2つには大きく分けて「原料」「風味」「製造方法」「栄養成分」の4つの違いがあります。
4つの違いをもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事からご確認ください。
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では、どうしてバターはマーガリンよりも値段が高いのでしょうか?以下で1つずつ理由をご紹介していきます。
バターを製造できる酪農家の数が減少したため
バターの原料は牛乳から得られる脂肪分で作られています。
近年、その牛乳を作る酪農家の数が減少してしまい、バターの原料である牛乳の生産も減ってしまったためマーガリンよりも値段が高騰してきたとされています。
バターの方が風味や香りが良いため
マーガリンはバターの代用品として発明されたため、香りや風味がバターとは少し異なります。
もちろん、マーガリンをバターの代用として使用しても問題はありませんが、代用することで味や風味に違いがでてきます。
マーガリンはさっぱりとして他の食材の風味を損なわないような特徴がありますが、バターよりも香りや風味は落ちます。そのため、より豊かな味わいを出したいという場合にはバターが適しています。
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トランス脂肪酸が含まれる量が少ないため
バターにもマーガリンにも「トランス脂肪酸」というものが含まれています。名前だけは聞いたことがあるかもしれませんが、「トランス脂肪酸」とは、アトピーや心臓疾患の原因にもなるというデータがあがっており、摂取する量によっては体にも良くないとされています。
ポイント
- マーガリンのトランス脂肪酸・・・100gあたりに約1~13g程度
- バターのトランス脂肪酸・・・100gあたりに2g程度
マーガリンに含まれるトランス脂肪酸はバターに含まれるトランス脂肪酸より、最大で6倍もの差があることが分かります。
このことが、直接バターの値段の高騰に関わっているかは定かではありませんが、バターの値が張ったとしても、選ばれる理由となっているかもしれません。
まとめ
バターとマーガリンの値段が違うには、いくつか理由がありましたが、原料の牛乳を生産する酪農家の減少が大きな理由ではないでしょうか。
また、バターの値段の高騰に直接結びついているか定かではありませんが、トランス脂肪酸の含有率やバターにしか出せない風味や香りというものも1つの理由かもしれません。