パンだけでなく、あらゆる料理に使用しコクやまろやかさをプラスしてくれるバター。
今回はパンのお供の代表ともいえるバターはどういったものなのか、いつから存在しているのかをご紹介していきます。
バターとは?
バターで調べると、以下のような説明が出てきます。
バター(英: butter)とは、牛乳から分離したクリームを練って固めた食品である。漢字名は牛酪ぎゅうらくと言う。
Wikipedia
バターの定義
バターは、乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)で「生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの」とされており、「大腸菌群陰性」のものと定義されています。
成分は乳脂肪分80.0%以上、水分17.0%以下と定められており、種類別「バター」と表示されます。
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バターの歴史
バターが誕生した実際の年代は明確になっていませんが、紀元前3500年頃とされており、乳汁を加工した食品としては、発酵乳とともに最も古い乳製品といわれています。
食品としてだけではなく、バターができた当時は髪の整髪料や傷口に塗る軟膏代わりとしても使われていたようです。
バターの保存期間
冷蔵の場合、未開封の状態だと約半年は持つとされています。開封したあとは、2週間~1ヶ月を目安に使いきりましょう。
バターは匂いうつりがしやすいため、できるだけ密閉されたバターケースなどの容器で保管すると比較的長持ちもしやすくなります。
また、使いきれない場合は冷凍保存も可能です。開封済みのものだと1か月半、未開封のものだとなんと1年程度日持ちするとされています。
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バターの名前の由来
日本における意味合いで使われているバターの語源はラテン語の「butyrum」から来ており、牛のチーズを意味するギリシャ語の「boutyron」が由来となっています。このことからも分かるように、バターは牛の乳を原料としたものを一般的にバターと呼んでいます。
ですが、英語の「butter」は牛の乳に限定せず、何らかの乳を原料としたクリームを練って固めた食品とされています。
わたしたちが普段口にしているバターは牛乳を原料として作られたものなんですね。
バターが日本に伝わるまで
紀元前3500年頃に誕生されたとされているバターですが、日本にはいつ頃伝わってきたのでしょうか?
バターが日本に伝わったのは、朝鮮から渡ってきた人物により、牛乳の効能や飼育方法が伝えられたとされいます。8世紀頃には日本に伝わり、バターの元になるものが開発されていました。
一般的にバターが普及したのは明治~昭和30年にかけてとされており、西洋の文化に触れる機会が増え栄養価も高いことから、積極的に取り入れられるようになりました。
まとめ
バターの歴史は紀元前3500年前と、はるか昔から存在していました。
日本では、明治時代から西洋文化を積極的に取り入れるようになったため、バターもその1つとして昭和30年頃までに徐々に普及してきたようです。
今は食品として広く利用されているバターですが、当初や整髪料や軟膏としても使われていたなんてなんだか不思議な気持ちになりますが、トーストに添えるバターにも長い歴史があるんだなと朝食でマメ知識を披露したくなりますね。