ジャムを購入しようとした時、カッコ書きなどでラベルなどに「プレザーブスタイル」と表記があるのを目にしたことはありませんか?
でも、普通のジャムと一体何が違うの?と思った方も多いのではないでしょうか。
今回は、「プレザーブスタイル」とは一体どういったものなのか詳しくご紹介していきたいと思います。
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「プレザーブスタイル」ってどういうもの?
日本農林規格(JAS)によると、プレザーブスタイルの説明が以下のように載っていました。
ジャムのうち、ベリー類(いちごを除く。)の果実を原料とするものにあっては全形の果実、いちごの果実を原料とするものにあっては全形又は2つ割りの果実、ベリー類以外の果実等を原料とするものにあっては5㎜以上の厚さの果肉等の片を原料とし、その原形を保持するようにしたものをいう。
日本農林規格(JAS)
- いちごを使ったものであれば、そのままか2つ割りの大きさ
- いちご以外のベリー類を使ったものであれば、そのままの大きさ
- ベリー類以外の果実を使ったものであれば、5mm以上の大きさ
噛み砕いて整理すると、このような感じでしょうか。果実の形状だけでいうと、コンポートやコンフィチュールにも近いような感じがしますね。
ただし、プレザーブスタイルは「ジャム」に対しての規格となるため、コンポートやコンフィチュールにはこの「プレザーブスタイル」というものが当てはまらないということになります。
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「プレザーブ」の意味
プレザーブを英語で書くと「preserves」。プレザーブには「加工して保存する」といった意味があります。
そのため、「ジャム」全般に当てはまる意味となるため、プレザーブスタイルの規定外のジャムであっても混同してしまう場合が多いのかもしれませんね。
「プレザーブスタイル」のジャムの特徴
プレザーブスタイルのジャムには、先にお伝えしたように規定があり、通常のジャムよりも果肉が大きいという特徴があります。
一番小さい大きさの果実で5mmはあるため、食べ応えがあり、より果実本来の食感に近いものを楽しむことができます。
ベリーやいちごに関しては、そのままか半分の大きさという規定があるため、果実のゴロゴロ感を感じることができます。パンに塗るというよりは、添えるといったイメージの方が近いかもしれませんね。
3つに分類される「プレザーブスタイル」のジャム
苺を使ったプレザーブスタイルのジャム
ベリー類を使ったプレザーブスタイルのジャム
ベリー類以外の果実を使ったプレザーブスタイルのジャム
まとめ
ジャムに「プレザーブスタイル」と表記がある場合は、果肉の大きさが5mm以上のものが入っているということになります。
食感を楽しみたいという方や、パンに塗るだけではなくデザートやヨーグルトに添える使い方をしたいという場合は「プレザーブスタイル」のジャムを選んでみると良いでしょう。