パンのお供に欠かせない、バターとマーガリン。一般的にはバターの方が高価なため、代用品としてマーガリンを使うイメージがありますが、実際はどのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、見た目ではわからないバターとマーガリンについて、その歴史からそれぞれの特徴と違いについて詳しくご紹介していきます。
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バターとマーガリンの歴史
バターの歴史は古く、年代は明確ではありませんが紀元前3500年頃が発祥とされています。
一方、マーガリンは1869年にフランスで誕生し、隣国との戦争の際バターが手に入りづらくなり、ある科学者が牛乳と牛脂を混ぜて冷やし固めたものを考案したのがマーガリンの始まりと言われています。
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バターとマーガリンの4つの違い
歴史からもわかるように、マーガリンはバター不足時の代用品として最初は考案されましたが2つには大きな違いが4つあります。
①原料の違い
バターの脂肪は日本では牛乳の乳脂肪分のみですが、一方マーガリンの脂肪は大豆やなたね、コーンといった植物性の脂肪が使用されます。
ここに乳製品や着色料などを加えマーガリンができあがります。
②風味の違い
コクがあり風味も豊なバターはお菓子作りや洋食にも欠かせません。
また、マーガリンにはあっさりとした味わいがあるので、その日の気分や体調によって使い分けるのが良いでしょう。
③製造方法の違い
バターの作り方としては、牛乳からクリームを分離させて乳脂肪分を凝固して作りますが、マーガリンは食用の油脂に食塩や水、乳脂肪分、ビタミンなどを加えることで乳化し冷やし固めることでできあがります。
④栄養成分の違い
バターに含まれるビタミンAは100gあたりで510μgと豊富に含まれています。
また、コレステロールの数値で比べると100gあたりでバターは210mg、一方マーガリンは5mgです。
まとめ
見た目ではほとんど差がないバターとマーガリンですが、歴史を辿ると誕生からの年月の差も大きく違うことがわかりました。
また、原料や製造方法、栄養成分もバターとマーガリンでは大きく違います。風味や味わいも違うため、使用する食材や料理、その日の体調なども考え使い分けるのが良いでしょう。