優しい甘さでカラだにも良いとされている「はちみつ」。パンにかけたりコーヒーに入れたりと使い方はさまざま。
その中でも、はちみつを使ったお酒があるというのをご存じでしょうか?英語ではミードと言われ、SNSなどで密かなブームとなっています。
今回は、はちみつのお酒「ミード」について詳しくご紹介していきたいと思います!
はちみつのお酒「ミード」とは?
はちみつを使ったお酒を蜂蜜酒と言い、英語で「mead(ミード)」と言います。
その歴史は古く、なんと1万年以上も前から存在する「世界最古のお酒」と言われています。原料ははちみつと水のみで造られている醸造酒になります。
ギリシャでは、古くから神が飲むお酒として崇められており「ネクター」とも呼ばれていたようです。ミードを作る醸造所は「ミーダリー」と言い、世界に約500箇所もの専門の醸造所が存在します。
ミードと「結婚」について
実は、ミードは「結婚」にはとても深い関係があることをご存じでしょうか?
新婚のことを「ハネムーン」を呼びますが、これは英語で「honey moon」と表します。漢字では「蜜月」と変換されることもあり、字からも蜂蜜と関係があるということ見てとれます。
実は、このミードは世界最古のお酒として1万4000年も前から存在し、婚礼から1ヶ月の間、新婦がミードを作り、それを夫婦で飲むと子宝に恵まれ、第一子は男児になると信じられてきたそうです。
このことから、ミードは「ハネムーン」の語源とされており、結婚と切っても切り離せない関係となっています。
はちみつ酒(ミード)の特徴
味
はちみつを原料に使っているため、イメージでは「甘い」お酒なのではと思いますよね?でも、ミードはどちらかというとビールに近いような味わいで、ほのかに蜂蜜の味が感じられます。
また、濃厚なミードは酸味が感じられ白ワインの味わいにも近いとされています。
度数
多くのミードの度数は10%前後とされています。ですが、種類によっては5%ほどのものから高いものは70%以上の度数のミードもあるため、購入時には事前に度数をチェックしておくと良さそうです。
はちみつ酒(ミード)の美味しい飲み方
そのまま飲む
ミードを始めて飲むのであれば、まずはそのまま飲んでみましょう。はちみつ本来の味が一番感じられる飲み方です。
透明なグラスに入れて、ミードの色も楽しんで飲んでみましょう!
水や炭酸で割る
度数の強いお酒が苦手な方や、少し工夫して飲みたいという方におすすめなのが水や炭酸で割る飲み方。
炭酸割りにすると、より一層さわやかな蜂蜜の風味を感じられ、ハイボールのようなかたちでも飲むことができます。
ホットにする
ヨーロッパなどでは、ミードをあたためて飲むのが一般的とされているそうです。
あたためたミードに牛乳やすりおろした生姜を入れれば体もあたたまり、寝る前に飲むとぐっすりと眠りにつけるとされていますので、冬場や寝つきの悪い時などに試してみたいですね!
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はちみつ酒(ミード)のおすすめ商品
ミードは世界各地にミーダリーと呼ばれる醸造所が存在し、約500箇所にものぼるとされています。その中でも人気の高い、世界各地のミードをご紹介していきます。
菊水 はちみつのお酒
国内産で、クローバーの蜂蜜を使用している甘口のミードです。甘口のため、どなたでも飲みやすい口当たりで人気の商品です。
バーレンメット ミード
かわいらしいキャップはハチの巣をイメージしているとか。ドイツ産の自然な甘さの蜂蜜を使用したミードです。ラベルのイラストにも熊があしらわれ、プレゼントにも良い一品です。
インターミエル スウィートミード メディエヴァル
カナダ産でソバの蜂蜜を使用したミードです。ソバの蜂蜜を1~2年ほどかけて醸造し、専用の樽で約4年間熟成。濃厚で深い味わいに仕上がっている、こだわりの一本です。
まとめ
ミードとは、1万年以上も前から存在する「世界最古のお酒」と言われています。その味わいはイメージしているような甘さの強いものではなく、ビールや白ワインに近いとされています。
産地や度数、飲み方もさまざまなため、自分のお気に入りのミードを見つけてみてはいかがでしょうか?