パンのお供としても相性バッチリの「はちみつ」。美味しくてついつい食べ過ぎてしまっていませんか?でも、1日にどのくらいの量を食べていいのかよく分からないですよね。
- はちみつの1日に摂っていい量の目安は?
- はちみつのカロリーってどのくらい?
- はちみつをとりすぎるとどうなるの?
といった、気になるはちみつの1日の摂取量の目安について詳しくご紹介していきます。
はちみつで得られる効果
はちみつは、単に美味しいだけではなく、いろいろな効果をもたらしてくれることをご存じでしょうか?以下で詳しくご紹介していきます。
疲労回復
はちみつの主な成分はブドウ糖と果糖です。この糖分は、すでにはちみつを作る時にミツバチが花の蜜を体内で分解してくれているため、私たちが口にしてから体内での消化吸収に手間がかからずダイレクトにエネルギーへと変わります。
そのため、運動前や合間などにはちみつを摂取すると、早くエネルギーに代わるため、部活などでレモンのはちみつ漬けがよく差し入れとしてあげられるのも納得です。
殺菌効果
はちみつは、疲労回復だけでなく殺菌効果も期待できます。はちみつの糖度は高く、細菌は繁殖できません。
はちみつを作る際に、糖度が下がって細菌が繁殖するのを防ぐために、はちみつに含まれる酵素が過酸化水素を発生します。この過酸化水素はオキシドールともよばれる殺菌力の高い物質です。
消毒液や漂白剤に使われている物質で、はちみつはそれと同じものを作り出しているというわけです。
調整作用
はちみつにわずかに含まれる亜鉛やポリフェノールには、胃痛や腹痛といった炎症を起こした粘膜の回復を高めるはたらきがあります。
はちみつの1日の摂取量の目安
はちみつには体に良い効能があるということが分かりました。では、1日にどのくらいの量を摂取するのが良いのでしょうか?
1日の摂取量:15g~20g(大匙2)
一度にとらず、数回にわけて摂取するのが良いとされています。
はちみつを食べすぎるとどうなる?
おいしくて体にも良いはちみつは、ついつい食べ過ぎてしまいそうになりますよね?はちみつを摂取しすぎるとデメリットもあります。
下痢
はちみつには「グルコン酸」という成分が含まれており、本来であれば便通を良くするはたらきをもっていますが、量を摂取しすぎるとグルコン酸の作用が高まり、下痢を引き起こしてしまうおそれがあります。
体重の増加
砂糖よりも体に良いとされているはちみつですが、その主成分は糖分のため、当たり前ですが摂取しすぎると体重の増加に繋がります。
関連記事「はちみつ」は赤ちゃんや子どもに何歳(いつ)から与えてOK?
はちみつの大匙1のカロリー
摂取しすぎると体重の増加に繋がってしまうはちみつですが、具体的なカロリーはどのくらいあるのでしょうか。砂糖と比較してみました。
はちみつ100gのカロリー:294kcal
では、大さじ1杯分のカロリーはどのくらいになるのでしょうか。大さじ1のグラム数は15gですが、計るものによって異なるため、はちみつの場合は22g。
はちみつ大さじ1のカロリー:約66kcal
果たしてこの66kcalという数字。多いのか少ないのかいまいちピンときません。次で、砂糖とのカロリーを比較してみました。
上白糖100gのカロリー:384kcal
この時点で、90kcalもの差があることが分かります。では、大さじ1の上白糖のカロリーはどのくらいになるのでしょうか。上白糖の大さじ1のグラム数は9gです。
上白糖大さじ1のカロリー:約35kcal
100gで比較した時には上白糖の方がカロリーが多かったですが、同じ大さじ1で比較すると上白糖の方がはちみつよりカロリーが少ないということになります。
そのため、同じ大さじ1でカロリーを気にして砂糖からはちみつへ代用しても逆にカロリーを摂りすぎてしまうということになります。結構衝撃的な事実...。
はちみつの1日の摂取量はどれくらいがベスト? まとめ
はちみつの1日の摂取量の目安は、大匙2程度までが良いそうです。摂取しすぎてしまうと、本来体に良い影響を与えるとされている成分の摂りすぎとなり、下痢を引き起こしてしまう可能性があります。
また、体に良いとはいえ糖分のため、食べすぎは体重の増加に直結します。
適量を摂取すれば、疲労回復や殺菌効果など体に嬉しい効果が期待できます。美味しいからといって食べすぎないように注意しましょう!