手作りしたジャムを、冷蔵庫で保管したまま時間が経ち、次に使う時に固くなって使いにくくなった経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
- そもそもどうしてジャムは固まるの?
- 固まったジャムはどうやって柔らかくしたらいい?
といった、カチカチになった手作りジャムを柔らかくする方法をご紹介します!
ジャムが固まる原理
まずはじめに、ジャムが固まる原理をご紹介していきます。手作りジャムを作る場合、材料は以下の3つだけです。
- 果物
- グラニュー糖
- レモン果汁
では、ジャムは一体どのような原理でとろみがつくのでしょうか?
その理由は、果物に含まれる「ペクチン」とう物質が「砂糖」と「酸(レモン汁)」を加えることにより、反応し合い単体では固まることがないですが、この2つと更に熱を加えるとペクチンが絡み合い、とろっと固まった状態になります。
ペクチンが少ない果物
果物の中にもペクチンを多く含んでいるものとそうでないものがあるので、ジャムづくりの参考にしてみてくださいね。ペクチンが多いととろみが増し、逆に少ないとさらっとした仕上がりのジャムになります。
- リンゴ
- オレンジ
- レモン
とろみがうまくつかないという場合は、以下のような市販のペクチンを足すと良いかもしれません。
ペクチンが多い果物
- イチゴ
- モモ
- ブルーベリー
手作りジャムが固くなる原因
ジャムが固まる原理は分かりましたが、なぜカチカチになるまで固まってしまうのでしょうか?
その理由は、ジャムを作る時に必要な「ペクチン」にありました。このペクチンは水分を取り込んで固めるため、加熱時間が長いと水分が蒸発して固いジャムになってしまいます。
冷やすことにより、ゼリー状まで固まるため、とろみがつかない!と長時間に詰めていると、冷やして出来上がった時にはカチカチになってしまうこともあります。
そのため、出来上がりを想定し、とろみがつきすぎていない状態にしたいので20分以内を目安に、煮詰める時間は短時間にしましょう。
関連記事ジャムのとろみ(粘度)の仕組みと手作りする時に気をつけること
カチカチになったジャムを柔らかくするには?
では、すでにカチカチになってしまった手作りジャムはどうしたら柔らかい状態に戻るのでしょうか?
捨てるのはもったいないし、なんとかジャムとして機能してほしいという時は以下の方法を試してみてください!
- 小さめのお鍋などにジャムを移しかえる
- 火にかけ少量ずつの水を加えていきます(火にかけたら必ず沸騰させ殺菌しましょう)
冷めてまた固くなってしいまわないように、少しゆるいかなというくらいまでお水を足していきましょう。
ポイント
このときに、また同じ失敗を繰り返さないよう、火にかける時間に注意しながら煮詰めましょう!
瓶から取り出せないほど固い時は?
瓶から取り出せないくらいほどカチカチの状態ジャムは、水を適量瓶の中に入れ、そのまま湯せんして瓶ごとあたため、まずは中身を取り出せる状態にしましょう。
まとめ
ジャムは、ペクチンという果物に含まれる物質が、砂糖と酸を加えることでとろみがつきます。その時に注意したいのは「煮詰める時間」。煮詰めすぎると水分が蒸発して冷やすとカチカチな仕上がりになってしまいます。
この状態では使えない!と諦めず、水を少しずつ加えてお好みの柔らかさに調整し最後までジャムを使い切るようにしましょう。