はちみつの値段は、加工方法や希少性などによって変わってきます。では、世界一高価なはちみつとは、一体いくらで、どのような場所で採れるのでしょうか?
今回は、ギネス記録に認定された「世界一高価なはちみつ」についてご紹介していきます!
一般的なハチミツの値段
普段口にしているハチミツは、どれくらいの値段のものでしょうか?
純粋はちみつと呼ばれる余計なものが一切まざっていないものだと、1kgあたり5,000~6,000円が相場とされています。
家庭用のものだと、250g~300gほどのものが多く、値段にすると約500円~1,000円ほどのものをよく見かけます。
世界一高価なはちみつとは?
2021年3月19日に、世界一高価なはちみつとして、矢車草(やぐるまそう)から採れたはちみつが世界一高価なはちみつとして新たに認定されました。
その額なんと、1kg当たり1000ユーロ(日本円にして約13万円)という値がつけられました。
一般的な純粋はちみつが5,000円程度なのに対しておよそ26倍ということになります。
採取場所
このはちみつは、トルコが産地で蜂のコロニー(生命共同体社会)とされている場所から遥か遠くの海抜2,500mの洞窟の中に生える矢車草の蜜によってできたはちみつです。
特徴
今回認定されたはちみつは、伝統的なものとは異なり、濃い色と苦い味がするそうで、マグネシウム・カリウム・フェノール・フラボノイド・抗酸化物質の観点からも高い薬効があると分析の結果発表されました。
品質を高めるために伝統的な方法とはかけ離れた特定のルールを適用しているのもはちみつの生産をさらに難しくさせているそう。
これまでの世界一高価なはちみつ
今回のギネス記録が更新される前までは、同じくトルコ産の「エルビッシュ」と呼ばれるはちみつが世界一高価なはちみつとして認定されていました。
この「エルビッシュ」は1kgあたり、2009年の発見当時で540万円もの値がつけられたそう。発見された量はなんと18kgにも及び、単純計算で9,720万円もの価値ということになります。
ですが、蜂蜜は正しく加工し保存していないと年々風味や品質が落ちてくるため、このエルビッシュも徐々に価値が下がっていったようです。
また、食用のはちみつとしてではなく、研究用のサンプリングとして使われたそうで一般の人の口には入っていないとか。それもまた、謎が多くて余計気になりますね。
「エルビッシュ」が高価な理由
この「エルビッシュ」が高価な理由としては、今回発見された蜂蜜と同様、トルコの洞窟の中で見つかったという経緯があり、とても人の手でつくられる場所ではないことから、自然に作られた蜂蜜ということになります。
そのため、希少性も高く、分析の結果からもミネラルが豊富に含まれているため、この値段がつけられたそうです。
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まとめ
世界一高価なはちみつは、2009年に発見された1kgあたり540万円の値がつけられた「エルビッシュ」はちみつでした。
ですが、年々風味や品質が劣化するため、2021年現在ではエルビッシュよりも今回発見された1kgあたり13万円のはちみつが高価ということで、ギネス記録に認定されています。
どちらもトルコの洞窟で発見されたもので、人の手でつくられたはちみつではなく、自然な環境の中でつくられ、栄養の高いはちみつであることが分析結果から分かっています。
その希少性や栄養価から、こんなにも高価な値がつけられるのですね。一度で良いから一口味わってみたいものです!