洋食の立役者であるオリーブオイル。食材を炒めたり、生野菜にかけたり、そしてパンにつけたり...。
美味しいスープとパンとそれに合うオリーブオイルがあれば、それだけで幸せな気分になります。
今回は、パンに合うオリーブオイルと選び方についてご紹介していきたいと思います。
パンとオリーブオイルの歴史
オリーブオイルの歴史はとても古く、8000年前のトルコが発祥とされており、「オイル」の語源はアラビア語で「オリーブ」を意味するところからきています。
オリーブオイルを広めたのはイタリア!?
貿易によって地中海東部から西へとオリーブオイルが伝わり、戦争によって他の国を支配するたびに、ローマ人はその国にオリーブの木を植え、その範囲を広げていったそうです。
イタリアでのオリーブオイルとパンの関係
日本では、まだ家庭で日常的にパンにオリーブオイルをつける習慣は少ないと思います。飲食店や宿泊したホテルなどでふるまわれる際、オリーブオイルが小分けになって出てくるところはありますが、パンを食べるたびに家でオリーブオイルをかけたりつけたりしている家庭は、そこまで多くないのではないでしょうか。
一方、イタリアでは家庭でおやつ感覚として普段から食べられているため、飲食店などでは逆にオリーブオイルがパンと一緒に出てくるということは少ないそう。
そのため、レストランなどでパンとオリーブオイル合わせるようになったのはアメリカからだそうで、それが、日本に伝わり、今では日本のレストランでも楽しめるようになりました。
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パンに合わせるオリーブオイル選びのポイント
酸味や辛味が強くないか
オリーブオイルは、産地によっては酸味や辛味を強く感じるものもありますよね。
それは、その地域ごとに食べられているものも違うため、食材に合わせたオリーブオイルになっていることが多いためです。
山間部で作られるオリーブオイルは、肉料理の臭み消しとして使われることが多いため、多少酸味や辛味が強いものもみられます。
また、海に近い地域でつくられているオリーブオイルは、魚介類にあわせたフルーティーなオリーブオイルが多く、味もしっかりと感じられます。
香りや味がしっかりと感じられるか
オリーブオイルの中でも、「ピュアオリーブオイル」と表記のあるものは、酸度の高いオリーブオイルを精製して、作られるため、その工程で旨味も取り除かれてしまうため、味がほとんどしません。
パンと合わせるのに少し物足りないなと思う方は外しましょう。
日本では、酸度が2%以下のものを「エキストラヴァージンオリーブオイル」と称し、それ以外を「ピュアオイル」と呼んでいます。パンに合わせる場合は、酸味が少なく、フルーティーな味わいが楽しめる「エキストラヴァージンオリーブオイル」がおすすめです。
パンに合わせたい!おすすめオリーブオイル3選
アルドイノエキストラオリーブオイル フルクトゥス
目を惹くゴールドのパッケージ。この色にも意味があり、中のオリーブオイルが酸化するのを防ぐためだそう。お味は、とにかくまろやかでサラダとの相性もバッチリです。
biologicoils イタリア産 有機エキストラヴァージンオリーブオイル
伝統的なオリーブオイルの製法であるコールドプレス低温圧搾で抽出したこのオリーブオイル。口当たりがなめらかで、オリーブ特有のフルーティーさが感じられます。
Oliva 山のオリーバ
「山のオリーバ」という名前の通り、山側のオリーブのみを使って作られたオリーブオイルですが、とてもフルーティな口当たりで、甘さも感じられるオリーブオイルとなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。オリーブオイルと一口にいっても、山ほど種類があり、更にパンと合わせるとなると選ぶポイントは違ってきますよね。
地域によっても味や口当たりが変わってくるため、酸味や辛味の少ない海に近い地域でつくられたエキストラヴァージンオリーブオイルを選ぶと間違いありません。