トーストにのせたり、洋食には欠かせない「バター」。たまに違うバターを買ったりすると、いつものバターと色が違う?なんて経験をしてことはありませんか。
今回は、市販のバターの色の違いについてご紹介していきたいと思います。
関連記事バターが臭い!?腐ったバターの見極め方と正しい保存方法
バターの色の違い
普段と違うバターを買ったりすると起こる現象。いつもは白っぽいバターのはずなのに、新しく買ったバターはなぜか、黄色っぽい。私にも経験があります。
黄色っぽさが濃いと、見慣れないせいか「痛んでいるんじゃないの?」と思う時もありますよね。
実は、このバターの色の違いは、決して痛んでいるというわけではなく、理由がありました。
バターの色に違いがでる理由
バターの原料は、牛乳の乳脂肪分です。
脂肪分は、膜につつまれたまま光に反射して白くみえるそう。ですが、製造過程でこの膜が破れてしまうため、見慣れているバターは、ほんのり黄色がかった色味になっているんだとか。
バターの黄色は、乳牛が食べる飼料(青草)に含まれる「カロテン」によってなるものです。
この飼料を夏の時期にたくさん食べると黄色が濃くなり、冬の時期に乾燥させた草をたくさん食べると、黄色が薄い傾向になるそうです。
黄色が濃いバターの場合、夏の時期に青草をたくさん食べているんだ!と思うと、なんだかその景色が見えてきそうでほっこりしますね。
関連記事見た目だけでは分からない、バターとマーガリンの違いとは?
保存期間に色が変化したら?
買った時点で、黄色みが薄い白っぽいバターや、黄色みが濃いバターなど色の違うバターはあります。ですが、保存状態によって、色の変化が出ることもあります。
バターは酸化がすすむと、明らかに目でみてわかるくらいに白っぽくなっていたり、表面にカビのようなものがついてしまうことがあります。
また、石油のような匂いを感じたら、バターが腐っているサインだそう。色味で判断するのが難しい場合は匂いもチェックしてみましょう。
冷蔵庫で長期間保存していると、買った当時の色味を忘れて考えずに使ってしまいがちですが、「いつもよりかなり白っぽいな」と思ったら、賞味期限や状態を確認しましょう!
バターの保存方法
バターは切れているものより、塊のものの方が比較的安価で手に入るため、決して安いとは言えないバターはできるだけお安く購入する方が多いのではないでしょうか?
その際に困るのが保存方法。バターは、湿度や空気、光の影響を受けやすいため、多くの紙に包まれているタイプのものだと、必要な分だけ切り分けた後はそこから空気や光が入っていきます。
密閉できる容器に移し替え、大量に残ってすぐに使わない場合は小分けにして冷凍保存しましょう。また、保存時は匂いのうつりを少なくするため、匂いの強いものの近くには置かないようにしましょう。
関連記事開封後のバターはどれくらいもつ?賞味期限と正しい保存方法
以下のような便利グッズを使って、冷蔵庫の強い匂いのものがうつるのを防ぐこともできます。塊のバターは保存も手間が必要で、箱のままだとぐちゃっとなってしまいますが、見た目にも綺麗に保てるのはお料理する時のモチベーションが上がりそうですね。
缶入りバターなら密閉性が高い
紙箱に入り、更に銀紙にくるまれているのが一般的なバター。小分けになっていないものだと、そのあとめんどくさがるとそこから酸化が進んでしまいます。
空気や光に触れにくくするなら、缶入りバターを試してみるという手もあります。
まとめ
普段とバターの色が違う!?と思っても、それは痛んでいるからではありません。バターの原料となる乳牛が口にする青草に含まれるカロテンによるものです。
この青草をよく食べている乳牛ほど、バターにした時に黄色が濃くなる傾向にあるようです。また、季節によって食べる飼料が、青草なのか、乾燥させたものなのかでも若干色味に違いがでてくるようです。
とはいえ、購入してから時間が経ったバターが変色していたら、それは痛んでいるサインかもしれません。正しい保存方法でできるだけ無駄なくバターを使うようにしましょう!