普段、朝食のトーストやお菓子作りに使っているバター。その中でも「発酵バター」というものがあるのをご存じでしょうか?
ここ何年かで、健康への意識が高い食材や食品を使った人が増えたように思います。その中でも注目されているのが「発酵食品」。パンのお供であるバターにも「発酵」したものがあります。
- 普通のバターとは何が違うの?
- 値段はやっぱり高い・・・?
- どういう使い方をしたらいいの?
といった疑問を解決できるよう、発酵バターについて詳しくご紹介していきます。
「発酵バター」と「普通のバター」の違い
ここでは、普通のバターを「発酵」と商品名についていないバターのことを指しています。普段、なにげなく使っている普通のバターと一体どのような違いがあるのでしょうか?
製造工程で「発酵」を行っているかいないか
名前の通りになりますが、それぞれのバターを作る段階の製造工程で「発酵」が行われているかいないかといった違いがあります。
発酵バターの作り方は、殺菌済みのクリームに乳酸菌をプラスしてかき混ぜて、そこから発酵をさせ完成します。一方、普通のバターは、クリームをかき混ぜた後に乳脂肪分を分離させることでできます。
このように、乳酸菌をプラスし「発酵」させるというひと手間が発酵バターには加わります。
「発酵」した方が風味や味が良くなる
そもそも「発酵」とは、微生物の働きによって物質が変化することを指します。その変化が人にとって良いものであれば「発酵」、良くないものであれば「腐敗」とされます。
つまり、「発酵」と「腐敗」は似て非なるものですが、とても近い存在です。日本の発行食品の代表のような、納豆もとても体に良いですが、馴染みのない海外の人からは受け入れられにくいことも多いですよね。
発酵の工程を踏むことで、普通のバターよりも風味やより感じられたり、コクが増すという特徴があります。
乳酸菌のチカラで腸内環境を整えてくれる!
発酵バターの製造過程で、乳酸菌がプラスされます。
乳酸菌は、腸内環境を整えてくれるはたらきがあるため、普段生活に取り入れると、健康維持にもつながってきます!
発酵バターのデメリット
ここまで、発酵バターは良いことづくめな要素ばかりでしたが、デメリットもいくつかありますので、購入前に確認しておきましょう。
普通のバターより鮮度が落ちるのが早い
「発酵」と聞くと、いつまでも日持ちしそうなイメージがありますが、発酵バターは普通のバターよりも鮮度が落ちるスピードが速いというデメリットがあります。
そのため、早めに使い切ることを心掛け、開封後は必ず冷蔵庫で保管するようにしましょう。
普通のバターよりも値段が少し高い
発酵バターと聞くと、日本ではまだまだ発酵していないバターが主流のため、凄く高価なものなのでは?と思ってしまいますよね。
乳酸菌を加えて発酵させるというひと手間が加わるため、手が届かないとまではいきませんが、やはり一般的には普通のバターよりも価格設定は高くされているようです。
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よつ葉乳業さんから販売されている、「発酵バター」と「非発酵バター」で比較してみました。
非発酵バター(よつ葉パンにおいしいよつ葉バター) | 税込295円/100g |
発酵バター(よつ葉パンにおいしい発酵バター) | 税込326円/100g |
やはり、少しですが同じ容量でも発酵バターの方がお値段が高くなっています。ですが、毎日使うものだからこそ、健康や美味しさを考えてこの値段でも買いたい!という人は少なくないかもしれませんね。
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発酵バターの使い方
発酵バターは、普通のバター同様、有塩・無塩のものが存在します。ですが、「発酵」とあるからといって普通のバターと使い方は何も変わりません。
ただ、普通のバターよりも風味やコクが増すため、お菓子作りに向いているとされることもあります。普段の料理にも体に気をつかって普通のバターから発酵バターにチェンジしてみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
発酵バターは、普通のバターに比べて、製造工程の手間がかかるためお値段が少し上がってきます。ですが、それ以上に、乳酸菌がプラスされることによる健康面への効果や風味や味が良くなるというメリットがあります。
普段から口にするものだからこそ、発酵バターに切り替えてみるのも良いかもしれませんね。